日本各地には独自のおでん文化がありますが、地域の特産品や風土を活かしたメニューは、違う地域の魅力を味わい、他店との差別化メニュー化の絶好の機会です。
おでんと言っても、全国各地色々なおでんがあります。
例えば、北海道では新鮮な海産物を使ったおでんや、青森では甘辛い味噌をつけて食べる味噌おでん。静岡では牛すじと醬油がメイン味付けの黒おでん。名古屋では牛すじを使った味噌煮込み系のおでん。南大阪では牛すじを味噌を焼くよう煮込む土手焼、広島岡山~北九州くらいまでは牛すじのアキレス串のおでんがよく食べられます。また、九州ではあごだしを使った出汁のおでんなどがあります。
このように、全国各地の「おでん」を提供することで、お客様には驚きの食体験ができることで、他店との差別化も可能だと思います。
今回はメニュー化を進める上で注意する点をまとめてみました。
①地域の特色を活かしたおでんメニューを
・地域ごとの特産品を活用
各地域の特産物や伝統的な食材を取り入れたおでんはいかがでしょう。例えば、北海道産のじゃがいも、九州地方の辛子蓮根、沖縄のゴーヤなど、地域ごとの食材を使ったおでんをメニューに加えてみるのはどうでしょうか。
・地域別のダシや調味料の味付け
各地方の伝統的なダシや調味料を使用することで、その地域に行ったような感覚がお客様に喜ばれます。例えば、関西風のあっさりしたダシや、関東風の濃いめの醤油ベースのダシなど、地域によって異なる味付けのおでんは差別化におすすめです。
②物語を語りメニューの魅力化を
・ご当地物語の紹介
各地域のおでんにまつわる物語や歴史をメニューに盛り込み、お客様がその地域の文化や伝統に触れられるようにします。食べることでその地域の魅力を体験できるストーリーを提供して差別化を図ります。
・地域の生産者とのコラボレーション:
地元の農家や生産者から直送された新鮮な食材を使用したことをアピールし、地域経済への貢献も強調します。
③プロモーション活動の強化
・地域別おでんフェアの開催
月替わりなで、各地域のご当地おでんフェアを開催はいかがでしょうか。期間限定のメニューとして提供することで、新鮮さと独自性を演出します。
・SNSキャンペーン:
お客様が各地のご当地おでんを食べた感想や、写真をSNSに投稿するキャンペーンを行い、コンテンツを活用したプロモーション展開も面白いと思います。
④顧客参加型イベントの企画
・おでん作りワークショップ:
お客様自身がおでんを作る体験イベントを開催し、食べる楽しみだけでなく、作る楽しみも提供します。
・ご当地おでんコンテスト:
お客様からご当地おでんの人気投票イベントを開催します。優勝したおでんはメニューとして採用するなど、お客様の参加を促すのも面白いと思います。
このような差別化メニューの「全国ご当地おでん巡り」を取り入れることで、お客様に新しい食体験を提供し、人気メニューとして確立させることができると思います。
ぜひおすすめしますので、チャレンジしてみてください。