関東で生まれ育った人からするとあまり気にならないですが、関西や関東以外から関東に移住してきた人であれば敏感になるポイントが”牛すじ問題”です。
そう、関東では牛すじがほとんど売られていません。
関東以外の人からすると「なんであんなに美味しいのに...」と思うかもしれませんが、関東で牛すじが売られていないのには昔からの食文化の違いが関係しており、関東で食べる料理には牛すじが使われていないのが普通なのです。
そこで、この記事では関東で牛すじが売られていない理由や関東でも牛すじを購入する方法をご紹介していきます。
なぜ関東で牛すじは売っていないのか？
関東で牛すじが売られていない最大の理由は、関東では牛すじを食べる文化があまりないからです。
そもそも牛すじが日本で食べられるようになったのは、兵庫県神戸市に暮らしていた韓国の方が考案したといわれています。
つまり、日本においての牛すじの発祥の地は関西ということなのです。
また、愛知県名物として知られている『どて煮』も牛スジを使った料理のひとつとなっており、日本では関西寄りの地域で牛すじ料理が慣れ親しまれています。
このような理由から関東では昔から牛すじを使用した料理に慣れ親しまれていないので、現在でもスーパーなどで牛すじが並んでいることはあまりなく、牛すじを手に入れるには一苦労となるのです。
関東と関西での牛すじの認識の違い
日本において、牛すじが使用されているか否かでもっとも違いのある料理として知られているのが『おでん』です。
関西ではおでんに牛すじを入れることは当たり前ですが、関東ではおでんに牛すじを入れることは当たり前ではありません。
ただ最近では、関東でもコンビニのおでんに牛すじが入っていることが当たり前になっており、牛すじ入りのおでんは関東でもメジャーになりつつあります。
関東でも牛すじを食べるのは簡単
スーパーなどでは牛すじを見ることはあまり多くはないですが、実は牛すじを簡単に食べることができます。
というのも、関東の居酒屋や料理屋さんなどには牛すじを使用した料理が多く提供されているからです。
ネットで『牛すじ 居酒屋』などで検索するとたくさんのお店が出てきますし、ふらっと寄ったお店に牛すじ煮込みなどの料理があることは珍しくありません。
関東でも牛すじを購入する方法は？
関東でも牛すじを食べることができるということはお伝えしましたが、中には「実家の味を再現したい」や「関東の味付けは少し違う」といった理由で、牛すじを一から料理したいという方もいるのではないでしょうか？
そんな方が関東でも牛すじを購入する方法は下記の3つです。
・精肉店
・お肉が充実しているスーパー
・ネット通販
それぞれの購入方法について詳しくご紹介していきます。
1.精肉店
牛肉をカットして加工するときには必ず”スジ”の部分が出てきますので、関東の精肉店でも牛すじとして販売している場合が多くあります。
ただ、場所によっては牛すじを購入する人がほとんどおらず、無駄な在庫を抱えるだけになってしまうので、スジの部分はすぐに廃棄してしまう精肉店もありますので注意しましょう。
また、場所によっては牛すじがすぐに完売してしまうこともあるので併せて注意が必要です。
2.お肉が充実しているスーパー
関東のスーパーであっても、比較的大きなスーパーでお肉コーナーが充実していて『ホルモンコーナー』を設けている場合には、牛すじが販売されている場合も多くあります。
また、おでんの時期になって来た時に『おでんコーナー』を設けているようなスーパーであれば、関東式のおでん以外にも牛すじ串が入っているおでんを併せて販売している場合もありますので要チェックです。
ただ、周りに牛すじを販売しているスーパーが少ない場合、関東以外から移住してきた人たちによって牛すじの取り合いになる可能性もありますので、どうしても購入したい場合には早めの時間からスーパーに行くといいでしょう。
3.ネット通販
近くのスーパーに牛すじが売られていない場合には、Amazonや楽天などのネット通販で購入することができます。
ほとんどの商品が1kg以上で販売されていますので、一人暮らしであれば少し大きいと感じてしまう場合があります。
そんな時は小分けにして冷凍しておくといいでしょう。
まとめ
この記事では、関東で牛すじが売られていない理由や関東でも牛すじを購入する方法についてご紹介していきました。
まだまだ関西に比べると、関東での牛すじはメジャーな牛肉とは言えませんが、徐々に関東でも牛すじがよく食べられるようになっています。
ただ関西と関東では食文化の違いがありますので、どうしても関西のような味付けにはならないかもしれませんが、関東でも牛すじ料理が当たり前になる日は近いと言えるでしょう。
